センチネルリンパ節生検:乳癌 診断と治療とこれからのことを考えよう 

乳癌の診断法(マンモグラフィーや超音波検査)から手術療法、そして補助療法としての抗癌剤、遺伝子治療、放射線治療などの方法、そして再発に対する予防、心構えなど、今まで乳癌の女性を見てきた医師が各種情報を紹介します。

センチネルリンパ節生検

腋窩(脇の下)リンパ節の郭清術に変わって最近言われるようになってきたのが、センチネルリンパ節生検ということばです。

センチネルリンパ節とは見張りリンパ節とよばれるものです。
流れ出したガン細胞が、最初に流れていく乳房周囲のリンパ節をセンチネルリンパ節と呼び、それ以外のリンパ節にはその最初のセンチネルリンパ節を経由したがん細胞が流れていく、という考え方が生まれてきました。

従ってセンチネルリンパ節がどこにあるか分かった場合には、それにがん細胞が転移していなければその先のリンパ節にはがんの転移はないと判断できる。その場合は通常の腋窩リンパ節の切除(腋窩リンパ節郭清)は行わなくても良い、と考えられるわけです。

現在、センチネルリンパ節を同定する方法として、色素を用いた色素法とアイソトープ(放射性同位元素)を用いたアイソトープ法およびその併用法があります。


確認できる精度をあげるにためにはアイソトープと色素の両方を用いるほうがよいのですが、それでも正診率(センチネルリンパ節にがん細胞の転移が無いと判断した場合に、その他のリンパ節にもがんがない確率)が90%程度と言われています。
なかなか、100%正確に診断できるという方法はないのです。


また、アイソトープ法を行うには、前曰の午前中にアイソトープの投与注射を行い、その夕方に検査をして場所の同定をしておく等の検査をする必要があり、手術前に一手間かかることになります。

 


 


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